地元カンパニーを経由した人~畔地菜津美さん編~

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【地元カンパニーとの出会い】
入社のきっかけは「たまたま家の近くに会社があったから」という、シンプルなものでした。

私は2018年の春に、家族5人で東京から移住をしてきました。再就職先を探していたところ、偶然オフィスの周りをうろうろ散歩していた児玉社長を見かけて、メッセージしたのが始まりです。当時はよくロードバイクで颯爽と山道を登っていく児玉さんを見かけていました。
最初は業務委託でWEBサイトのリニューアルに関わり、その後パートで入社をしました。会社が家の近所だったこともあり、周りの人達も「地元カンパニー」を知っていて、家族の後押しが大きかったことも入社の決め手になりました。



【地元カンパニーで獲得したこと】
地元カンパニーでは、一言では語り尽くせないほど、いろいろな業務を経験しました。

入社直後はメンバーも少なかったので役割も定まっておらず、とにかく目の前に飛び込んでくる業務を打ち返すという感じで日々こなしていました。
元々グラフィックデザインの経験がありましたが、特に業務に対するこだわりはなかったので「とりあえずやってみよう精神」で、未経験領域であっても関係なく、何事も前向きに取り組んでいました。
約6年の間に、WEB制作、プロダクト企画、カタログ製造、CS、経営企画(BPO・実装)などなど、本当に様々な部署で色々な業務に関わりました。そのうちマネージメントも3年くらい経験しました。
どうなるかわからない未知の業務を任せてもらうことが多くて、その時はただただ完遂することに必死でしたが、今振り返ってみると「チャレンジできる環境」って、とてもありがたかったなと感じます。たくさん失敗もしましたし、うまく進まないことのほうが多かったけれど、常にレベルアップしている感じがあって。仕事を通じてどこまで自分は成長できるんだろうというワクワクした期待があったからこそ、難しいことも乗り越えられた気がします。





【葛藤】
そんな中でも1番大きな「葛藤」は「自分の癖を知ること」でした。

2022年に3つのオフィスが移転で1つになり、その際、ほぼオンラインでしか会話をしていなかったメンバーが同じ場所に集まる、という大きな環境の変化がありました。顔を合わせる人数、社内で流れる情報が一気に増えて、対面でのコミュニケーションが中心になりました。
それまで自分では、接客業の経験もあったので対面でのやりとりは得意なほうだと思い込んでいたのですが、想像以上に情報処理が追いつかず、新体制も重なって大変だった時期がありました。
とくにチームメンバーに対して「コミュニケーションの壁」ができてしまって。相手のことをよく知ることや、背景を理解する問いかけをやらずに「どう話すか」「何を話すか」といった自分から伝える部分だけに集中していたり、積極的に話しかけてはいるけどちゃんと聞いていなかったり、相槌や返事がパターン化していたり、、、圧倒的に「訊く」姿勢が足りていない状態でした。
それでは壁ができてしまうのは明らかで、結果的に、メンバーの信頼が得られなかったり、体制を整えなければいけない時にチームの一体感を作りだすことができず、業務も全然進まず、、、半年くらい葛藤していました。

乗り越えられたのか?というと、すっきり突破した形ではなく、時間の流れに押し出された感はありますが「自分の癖と向き合うこと」がターニングポイントでした。
口癖や行動を意識できる方法を色々試しながら、理想の状態(こんな風にコミュニケーションがとれるようになりたい)に近づけていく作業を繰り返して、変化を自覚していくことで、葛藤も徐々に小さくなっていった感じです。

しかし本当に地味な(それでいて根深い)作業だったので、周りに公表したり、業務中に癖がでてたら声をかけてもらったり、「訊く活」を利用して変化量を実感したり、本に頼ったり、、、とにかく1人ではモチベーションを保つのが難しかったので、ちゃんと指摘してくれる人が近くにいてくれることの大切さも実感しました。
言葉や問いを大事にする地元カンパニーのメンバーがいたからこそ、経験できた「葛藤」だったなと改めて思います。


【新しいチャレンジ】

今、私は未経験の業界にチャレンジしている最中で、それこそ巨大な壁が目の前に立ちはだかっている状態です!どんな場所でも、どんな仕事でも、日常の中でも、人と関わっている限りコミュニケーションは発生するので、不安がないと言ったら嘘になりますし、「葛藤」も変化しながらですが続いています。
まったく違う環境に飛び込んでみると、地元カンパニーでの経験が思った以上に「自信」となっていることにも気が付きました。業務経験や技術だけではなく、自分を知ることや、未来を考えることの積み重ねが思考の基盤となって、迷いなくペダルを踏めているなぁと感じる場面が多くて、見えないけど後押しをしてもらっているような感覚です。ドミノみたいに新たな壁は続きますが、地元カンパニーでの経験や自信を胸に、臆せず前に進んでいこうと思っています。まだまだ自分は変化できると思うと、これからも楽しみです!


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