インタビュー

現在の仕事について教えてください。

山下：新規事業・既存事業のスケールをミッションとして、営業戦略の立案・実施・管理・改善に従事しています。「ビジネス開発」という名の通り、事業やサービスのブラッシュアップを不断にしていく、会社のリードオフマン的なポジションです。

営業戦略の企画から業務設計、実際の提案行為まで、さまざまな業務を担うんですね。

山下：私自身のキャリアを振り返ると、すでに市場にニーズがあることが分かっていて、サービス内容も確立している、つまりPMF（プロダクトマーケットフィット）を達成しているサービスを提案する業務に従事してきました。ただ、弊社はベンチャー企業ですし、世の中にまだない、新しい価値を提供していこうという企業です。商談で得たVOC（Voice Of Customer）を分析して、サービス・プロダクト・会社の方針に反映して、マーケットの支持を得ていく。その一連の行為が、私たちのチームの役割であると考えています。

地元カンパニーのビジョン「待てる世界」について、どのように考えてますか？

山下：正直、最初は、意味が分かりませんでした（笑）。だって、一般的な感覚として「待つ」ことにはネガティブなイメージが付随している気がしていて。ただ、最近では「待てる」ということが精神的な豊かさに繋がる概念であるという考えになってきています。
旅行なんかはその最たるもの。当日の行程だけが楽しいわけではなくて、旅行について考えている時間も楽しい。イベントが「起きているとき」だけでなく「起きる前」から楽しめる。そんな事象は、認識していないだけで世の中にたくさんあるはずです。噛めば噛むほど味が出てくる言葉だなと思っています。

たしかに直感的には理解しにくいけれど、噛みしめるほどに深い意味が込められていると気づく言葉なのかもしれません

山下：目の前の時間や事象を味わって生きていくことができれば、もっと人生は彩りがあって豊かになるはず。そして、その心を一人ひとりが持てるようになったら、今よりちょっと素敵な世界になると思っています。

そもそもどうして地元カンパニーに入社したんですか？

山下：金融機関・ベンチャー企業で営業としてキャリアを積み、自信をつけた頃、もともと知り合いだった代表の児玉から「これまでの引き合い中心の営業から、仕掛けていく営業に力を入れていきたい」と声をかけられたんです。そこで「自分の出番だ」と感じて入社を決意しました。自分自身のキャリアが成熟してきたタイミングと地元カンパニーがアクセルを踏み込むタイミングが重なったのは、運命的でした。

東京で活躍していたけれど、あえて地元・長野県にUターンする選択肢を選んだ。

山下：東京で働く中で強く感じたのが「都会に過度な期待を抱いていたな」ということ。地方で生まれ育ったこともあり、都会の煌びやかさに憧れていたんです。ただ、東京で過ごしている中で地方の素敵さに気づくことができた。友人、食べ物、景色……数え切れないほどの魅力が地方にはある。
地方の豊かさが正しく評価されて、冷静に審美される世の中にしていきたい。ローカルプロダクトを流通させることで、そうした世界づくりに貢献できたらと思います。

地元カンパニーで、どんな未来をつくりたいですか？

山下：地元カンパニーの現在の商圏は、日本全国です。だから、次なる商圏は海外だと考えています。実際に、弊社クライアント様でも、海外市場を狙っている会社が多くいらっしゃいます。日本のローカルプロダクトが、弊社のサービスやプロダクトによって世界に羽ばたいていく……そんな未来をつくっていきます。